空手が 2 年後の東京オンリンピック・パラリンピックの正式種目として、これまで 以上に脚光を浴びているのは、この上ない喜びです。その中で空手の本道を歩む昇空 館に関わってこられたことは光栄であり、私にとって大きな誇りです。館長をはじめ 稽古生、関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。
空手は古くから沖縄にあった独特の武術であり、大正時代に本土に伝わったとされ ています。この空手を館長自ら沖縄に学び、技術を体得し、伝統的な日本空手道の普 及に努めております。沖縄空手の特徴は相手が仕掛けてくるのに応じて技をかけるも ので、先手はほとんどなく、身体のあらゆる部分を利用し、防ぐと同時に反撃します。
近年では海外発祥のスポーツがメジャーな位置を占めていますが、空手のような日 本の伝統的なスポーツはたんに勝ち負けだけではなく、身心を鍛え、自分自身を成長 させる要素が詰まっています。もっと多くの人に関心を持ってもらいたいと思います。
とくに子どもたちにとって、育つ環境はとても重要です。なかには親であって親に なれない家族もあります。他人が、地域が支えていかないと、崩壊してしまうかもし れない家庭もあるでしょう。さらには子どもに過度の期待を寄せ、幼いうちにスポー ツのために遠くの学校などに留学させる、といった話もよく耳にします。しかし、そ れが子どもたちの身心ともに健康に育つ環境としてふさわしいといえるのでしょうか。
昇空館の空手は子どもたちの内面的な環境において、「道」を外しません。昇空館で 稽古に励む子どもたちは未来に向かって真っすぐ突き進んでいます。
その根底にはたんに空手の上達だけでなく、人として身心ともに成長してほしい、 という館長の強い意志があります。館長のこのような思いは、作家でもある館長の著 作、とくに子育てに関するご本を読めば、おわかりいただけるでしょう。
そしてこれこそが世界に誇る日本空手道の真髄でもあり、昇空館はその一翼を担っ ているのです。
最後に、未来に向かって稽古に励む皆さんに感謝を申し上げ、健康と発展を祈念いたします。
昇空館創立20周年を祝して
後援会長 菅田平昭